イスラム教徒のように斎戒(断食)するには? 異教徒の為のガイド
多くの人々は、イスラム教徒の断食とラマダンの月について聞いたことはあるが、その話題に混乱し誤解している。 したがって、私たちはその誤解を取り除き、イスラム教の断食について、簡潔に説明します。 なぜ斎戒するのか? クルアーンにおいてアッラーは仰せられる。 「信仰する者よ、あなたがた以前の者に定められたようにあなたがたに斎戒が定められた。恐らくあなたがたは主を畏れるであろう。」[偉大なるクルアーン 2:183] アラビア語で「サウム」と呼ばれる断食は、イスラム教における最も基本的な崇拝行為の1つである。 サウムは精神の浄化の手段であり、自制と神の意識を育む方法である。例えば、あなたがその月に、普段完全に許されている良いものから離れる事ができれば、罪や誘惑や有害なものから離れることは問題ないはずである。 人々は斎戒するとき、夜明けから日没まで飲食、あるいは性行為に従事しない。さらに断食中の人は、嘘をついたり、恨んだり、陰口を言うなど、断食の精神を弱める可能性のある否定的な行動を控えるよう努力する。 断食しているときは、一日中絶えずそれが念頭にある為、アッラーの存在を意識することの助けになり、罪深い行動を避けるのに役立つ。 アラビア語で、それをタクワと呼ぶ神への意識の状態は、断食が終わった後でも、あなたと共にあって欲しいと望んでいるものである。 いつ食事を摂りますか? 断食の意思がある場合は、夜明け前の朝早くに目覚めて「スフール」とよばれる朝食を摂るべきだ。 夜明けがやってくると、断食が始まり、日没まで何も口にする事はできない。例え少しの食事が残っていても、夜明けの時間になれば日没まで水を含む軽食も摂ってはならない。 意図的に日中に何かを食べたり飲んだりすると、断食が解かれた事になる。 唯一の例外は、それが無意識だった場合である。あなたが断食中であることを一時的に忘れていて、スイカの断片を持っており、突然食べてしまい「はっ、今日は断食しているのを忘れて食べてしまった。」といった様な時である。 落ち着いて、大丈夫だ。その場合は、絶食し続けるだけで、何も解かれていない。それはあなたの意図次第である。 ある時、預言者(彼に平安と祝福あれ)はこう言いました。「誰でも、断食している間にそれを忘れて飲食してしまった場合には、断食を続けさせなさい。それはアッラーが彼に食べさせ、飲ませてくださったのです。」 日没時に、断食は終わりを迎える。そして、我々は「イフタール」を持つ。それは、正式に断食を解く為の軽い食事と飲み物を指す。 伝統的に、人々はデーツと水で断食を解く。そのすぐ後、通常は日没または「マグリブ」の祈りを終えた後、人々は完全な夕食を摂る。 断食時にあなたは何をしますか? 断食の間、わたしたちは善い行いとアッラーの唱念を増やそうとする。 預言者ムハンマド(彼に平安と祝福あれ)の伝承によると、断食者の祈りは決して拒絶されないので、可能な限りの祈祷(ドウアー) と個人の祈りを捧げる。 断食はいつですか? 断食は一年のほとんどいつでも行うことができるが、断食の主な時期はラマダンの間である。ラマダン期間中、イスラム教徒は一ヶ月間、日中は断食するよう求められる。したがって、その期間は断食に最も一般的に関連付けられている時間である。 さらに、イスラム教徒が断食を奨励される期間がある。たとえば、月曜日と木曜日に断食するのは預言者ﷺの伝統である「スンナ」であると考えられているので、この日も多くの人が断食する。