
アッラーに全ての称賛がありますように
イスラム教徒の基本概念は、その理由が明らかであるかないかに関わらず、アッラーが指示された事に従い、かれが禁じた事を避ける事だ。
イスラム教徒がシャリーアの規定を拒否したり、その理由が明らかでないと言って、従う事を拒む事は許されない。むしろその理由が理解できるかどうかに関わらず、聖典でハラールとハラームの規定が証明されたら、それを受け入れなければならない。
アッラーは仰せられた。
「信仰する男も女も、アッラーとその使徒が、何かを決められた時、勝手に選択すべきではない。アッラーとその使徒に背く者は、明らかに迷って(横道に)逸れた者である。」[偉大なるクルアーン33:36]
本当の信者たちは、裁きのため、アッラーと使徒に呼び出されると、「畏まりました。従います。」と言う。本当に、そのような人々こそ栄える者である。」[偉大なるクルアーン 24:51]
クルアーンの節によると、イスラム教において、豚肉は禁じられている。アッラーは仰せられた。(その意味の解釈)
かれがあなたがたに、(食べることを)禁じられるものは、死肉、血、豚肉、およびアッラー以外(の名)で供えられたものである。[偉大なるクルアーン 2:173]
イスラム教徒は次の事情以外の場合において、豚肉を食べることは許されない。人の生死が豚肉を食べることにかかっている場合、シャリーアの原則として例えば彼が死にそうで、他の種類の食べ物が見つからない場合がある。「必要がある場合は、ハラームのものは許される。」
次の節でアッラーが仰せられた以外に、豚肉の禁止に関する特別な理由はシャリーアの文献にはない。「それは不浄である。」[偉大なるクルアーン6:145]
リジスという言葉(ここでは「不浄」と訳される。)は、健全な人間性(フィトラ)によると
イスラム教において忌まわしいものとされる。
この理由だけで十分だ。また豚肉禁止の背景にあるように、ハラームの飲食物の禁止の一般的な理由が挙げられる。
この一般的な理由は、アッラーが仰せられる(その意味の解釈)節に見いだされる。
「(ムハンマドよ)われが下した印を授かりながら、それを脱ぎ捨て、それで悪魔が憑いて、邪道に導く者の仲間となった者の話をかれらに告げなさい。」[偉大なるクルアーン 7:157]
この節の一般的な意味には、豚肉の禁止の理由が含まれており、イスラムの観点では、邪悪で違法なもの(アル・カバーイス)のリストに含まれていることが理解出来るかも知れない。
アル・カバーイスがここで意味するのは、人の健康、富、倫理に害を与えるすべてのものだ。人生の重要な側面の1つに悪影響をもたらす全てのものは、カバーイスの一般的な見出しの下にある。
科学および医学の研究は、全ての動物の中でも豚が人体に有害な菌を所持するものと証明している。
これらの有害な病気の全詳細を説明するには時間がかかるが、簡単に言えば、寄生虫病、細菌性疾患、ウイルスなどだ。
これらおよび他の有害な影響は、賢明な法律家(アッラー)が、シャリーアによって保護されている5つの基本的必需品のうちの1つである、人生と健康を守ることが理由で、豚肉のみを禁じていることを示している。
アッラーの思し召しのままに